ずいぶんとご無沙汰してました。
続きを載せます。
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心臓病両親が心配そうに見つめるなか、病室の中を看護婦さん達があわただしく動いていた。
23歳の青年がいきなり倒れて呼吸器の先生もさぞかしびっくりしただろう。
僕は何がなんだか分からず、ただ倒れたんだな~って思っていた。
自分が結核になったことや、入院しなくてはいけないことがショックだったのだろうか?
倒れてしまったのはしょうがない、自分で起き上がる事も許されず、ただ身を任せるしかなかった。
だが、本当のショックはこれからだった。
呼吸器科の病棟に、なぜか循環器科の先生が来ていた。
倒れてすぐに心電図モニターを貼り付けられ、そこから出てくる僕の心電図を真剣に見ている。
なにやら僕の心臓に何かあるらしい。
以前から健康診断のとき心電図を取ると不整脈が出ていた。
だけど、それが本当に病気だなんて気にもしていなかった、まさか自分が病気になることは無いと高を括っていた。
病名は房室ブロックと言った。
(房室ブロック:心臓を拍動させる電気刺激は心房から心室に伝わる。
その電気刺激がうまく伝わらない場合を房室ブロックと言う。)
意味分からないでしょ?いきなりそんなこと言われたって・・・
なんだか訳の分からないまま入院となった。
この頃はまだ病院のことを信頼していた。
病院は病気の人を親身になって治してくれる所だと。